何かを表現したいわけではないし
世の中に訴えたい何かがあるわけでもない
ヘアウィッグ オレにはまったく似合ってなかった
でも欲しかったんだ
欲しくて買った
放浪息子、14巻の中に出てくるキャラクターが発したセリフです。このセリフが大好きで。特に理由はないですが。
女装が好きな子持ちおじさんの苦悩
このセリフは、死別した子持ちおじさん「海老名さん」が漏らしたセリフです。別れた奥さんの一周忌に奥さんの服を着て、そっから、女装に目覚めます。いや女装に目覚めるタイミング。。。
この「海老名さん」、外見は中性的な感じでもなく、華奢でもなく、傍から見れば一発で女装おじさんだと分かるレベルです。そんな一発で女装おじさんだと分かるレベルの海老名さんですが、女装した姿で、幼い娘と、街へ繰り出します。ただ、やはりこのままでは良くないな、、と思い女装を一旦は辞めます。なぜなら再婚話が出てきたからです。(それだけではないとは思いますが)再婚話も出てきたし、流石にこのまま女装し続けるのはやばいって、ヘアウィッグ捨てなっ、となったようです。
名物おじさんになったってオレにはアレがよかったのに
ヘアウィッグを捨て、女装を辞めた海老名さん。女装のない生活を少し続けるが、やはり女装したことが楽しかったなあと思い返します。
名物おじさんになったってオレにはアレがよかったのに
楽しかったのに
俺らしさを肯定してくれる世界があればなあ
楽しければそのままで良い。他の人とは違うあなた自身を大切にすれば良い。そんな言葉を海老名さんは周りから聞かされます。が、女装することが楽しいありのままの俺=社会(他人)が認めてくれるとは限らないと悩みます。
俺にとっての俺らしさというのは
これは本当にいいんだよで済まされるのだろうか
そして、以前、自分の子供と一緒に見たアニメの中で、アニメの主人公が「ありのままで良いんだよ」とアニメ内の人物に伝えた時の、海老名さんの心情が切ない。
あんなふうに誰もが肯定してくれる世界ならいいんだけどなあ
誰もが誰もを肯定してあげられる世界ならいいんだけどなあ。いや、人殺しや人を傷付けることは肯定しないですよ。
おっぱい。