どうもこんにちは。ぽくぽんです。(逆にぽくぽんではない人がこのブログ書いてたらそれはそれでぽくぽん。)
すみません、意味分かんないですよね。
さて、最近THUTAYAでドラマをよく借りて観てるんですが、借りたドラマを観て休日を終えますが、気付いたことがあります。
ちゃんと、日本語の字幕とかあったりすんですね。で、ふいに思ったのが
日本語って表現の仕方(言い方)が凄い豊かだな
って思いました。
例えば、英語で
【I WANT TO GO TO SHOPPING MOLL WITH YOU】
みたいな文とかあるとしたら、
日本語だと、
【私あんたとショッピングモール行きたいんでよね】
【ぼく、ショッピングモール君と行きたいんすよ】
【ショッピングモール行こうぜ一緒に】
【一緒に行ってくれない?ショッピングモールに】
まあ、例えが鬼下手だったのでなんとも言えないんですが、表現の仕方や言い方が日本語って無限大にあるなあって、なんか、そんな感じが凄く良く感じて、日本語って言いなって思いました。
さて、そんなこんなでこれから紹介する短歌も詠んでて『日本語っていいな』と思わずにはいられません。
因みにこの【短歌ください】は、ダヴィンチという雑誌の特集から始まりました。
一般の方々が、この短歌くださいに短歌を送り、著者の穂村弘さんが選んだ短歌についてコメントをするシステムです。
この短歌くださいの醍醐味は穂村さんが一般の方々が投稿した短歌を褒めに褒めまくる。
いやこんだけ褒められたら嬉しくなるよ。
さて!個人的に読んでて、『あぁ、とても好きだなあ』と思う短歌をいくつか紹介させて下さい。
(気になったら是非本を読んで見て下さい。)
【もし俺が宇宙人でもとりあえずいい人止まりで終わるだろうな】
これ詠んだ人が自分と同い年っていうのが本当に信じられません。
今まで生きててずっと『いい人なんだけどねえ』って言われてた僕だからこそこの短歌は心にきました。
同じ作者の方でもうひとつあります。
【あの夏と僕と貴方は並んでた一直線に永遠みたいに】
穂村さんはこの短歌を『「夏」と「僕」と「貴方」が「一直線」になると「永遠」が生まれる。ビンゴゲームみたい。そして、「一直線」という空間的な配置を「永遠」という時間要素に結びつけてるのが良い。』と言ってます。
めっさ褒めてるなと最初思ったんですが、最近すごく好きになりました。なんでだろ。この短歌の人絶対青春マンだし、夏大好きなんだろなって思わずに入られません。
さて次行きましょう。
【じゃんけんでいつも最初にパー出すの知っているからわたしもパーで】
この短歌めっちゃいい。個人的に凄く好きです。というか、短歌でなくてもこんな気持ちを持ってるのが凄く好きだなと思った。それを短歌にのせて歌ってしまうこの人もやり手ですね。
穂村さんは『戯れと云えば戯れ。無意味といえば無意味。でも、このあいこには眩しい愛のようなものがある。チョキじゃないんだよなあ。』と言ってます。
最初は『え、チョキの方がいいんじゃないの?』って思ったんです。僕は。でもチョキで置き換えてみたらあいこの方が絶対いいんです。
実際にチョキで比べてみましょう。
【じゃんけんでいつも最初にパー出すの知っているからわたしもパーで】
【じゃんけんでいつも最初にパー出すの知っているからわたしはチョキで】
どうすか???あいこの方が良くないすか?
【最後だし「う」まできちんと発音するね ありがとう さようなら 】
この詩、実は18歳の女の子が詠んでるんですね。びっくりしました。
でもこんななんか凄く女の子っぽい(とても良い意味でですよ)詩詠めるの羨ましいなと思いました。
でも、とても切ない。
切ないのをもうひとつ。
【「マユミがなあ」初めて「彼女」の名を聞いて一歩前進、と喜ぶ愚かさ】
この詩の主人公はきっと、好きな人には彼女がいて、でも今の今までは彼女の愚痴など好きな人の口からこぼれなかったんでしょう。
だからこそ、好きな男の子から彼女の名前がこぼれたのは嬉しかった(男の子との距離が縮んだ)んだけど、実際は悲しさも含まれてるこの感情。
切ない。
次の短歌も切ないな。
【「髪切った?」じゃなく「髪切ったんだね」と自信をもって言えばいいのに】
この気持ち。凄くわかります。女の子のネイルだったり髪型が変わってたり。髪の毛を切ってたらそこに気付いて「良いね」とか「似合うね」ってハッキリ言えれば良いんですけど、奥手な僕はそんなハッキリいえず、でも心の中で留めていたら後悔したっての連続でした。
因みにぼくは、好きな人に「髪切ったでしょ?」って聞いて「切ってないよどこ見てんの?」って言われました。ご、ごめん。。。。
【待ち合わせ時間を決めた瞬間に待ち合わせ場所にボクは待ってる】
穂村さんも『奇妙な感動を覚える』と評しているように、とても素敵な詩だなあと思いました。
【せんべいの欠片ちらばる卓伏台に二人がつくった真昼の宇宙】
これも直感的にいいなと思った短歌です。【真昼の宇宙】を穂村さんは絶賛してます。いや〜こんな風に日本語を扱える人になりたい。
【四年間使い続けたケータイの機種変更はすぐに終わった 】
穂村さんは『肌身離さず時間を共にしたものが、あまりにあっさりと切り替わってしまうことへの違和感』とコメントしてます。
そうなんですよ、僕は人間関係を思いだしました。
大学4年間結構頻繁に連絡とってた好きな人と社会人になった瞬間に全く連絡とらなくなって、そのいきなりの落差に戸惑いみたいな感情が生まれるんですよね。わかります。
(知ったか。)
【『ねむる』の『む』その字のふかさに気付くときあたしのあたまのうえにてのひら】
作者はこの短歌について『だいすきな人の隣で眠った時に、寝ると眠るの違いを実感した』とコメントしてます。
これ17歳の女の子ですよ???というか年とか関係なくこんな気持ちを短歌にのせるのが凄いよ。真似できない。
【薬より効くのを私知っているコップ一杯あなたの唾液】
いや〜この短歌本当に好きです。
このメンヘラな感じ?(作者の方本当にすみません。)僕は本当に好きです。このね、【コップ一杯あなたの唾液】が最高に愛を感じます。
【死にました。当分君に会えません。そう思いこむ生きてゆくため】
女の人は失恋の立ち直りがはやいってききますが、男の人っていうか、ぼくは、本当に遅いです。だからこそ、この詩には共感しか生まれませんでした。
【「俺の車、軽なんだ」ってそんなので、アナタの評価、下がんないって】
この詩は女性が詩った短歌なんですが、この女性の彼氏、羨ましいです。
【閉じた時写真同士がキスをする卒業アルバム一つずれたい】
妄想好きにはたまらない短歌ではないでしょうか。
因みにぼくの大学の卒業アルバム、好きな人とはページが違うから全く写真同士がキスをすることすらありませんでした。
【たからもの生徒手帳に入れたままくせ字飛び散るきみの落書き】
いや〜この詩、じゃんけんの短歌と同じくらい好きです。いや、一番好きかも。
なんで好きかって、好きな人が落書きしたぼくのノートがぼくもたからものなんですよ。
しかもやっぱり鉛筆とかで書いた落書きだから、消しゴムで消えたらどうしようとか変な心配したりしてる。てか、めっちゃ死守してる。(誰から?)
大学の講義こそ同じ授業とかとってたので、隣の席でずっと好きな人のこと見てましたよ。
ノートの端の空白使いながら会話したなあ。絵しりとりしたなあ。
寝てる横顔ずっと見てたかったなあ。
図書館で勉強してたら隣のテーブルで好きな人も勉強してたなあ。
空き教室で2人で喋ったなあ。あーメンヘラ。
そんなこんなですが、短歌くださいでした。
皆さんも気が向いたら読んで見てください。
では。また。