オレンジ定食

ネチネチ星人のフルコース

あたりまえのことがかなしい

連投で恐縮です。

 

放浪息子の11巻で主人公の1人(男の子になりたい女の子)、よしのちゃんが発します。

成長をとめたところでさ

二鳥くんにおっぱいは生えてこないし

わたしのおっぱいもしぼんだりもしないんだよな

 

あたりまえのことがかなしい

 

おちんちん欲しい

当たり前とは避けて通れないもの

と、私は解釈しています。ただ辞書によれば「当たり前」には、2通りの意味があるらしいですね。 「①わかりきった、言うまで もないこと。 当然。 ②なんの変ったところもないこと。らしいです。

「そんなの出来て当たり前でしょ」「そんなことも知らないの?当たり前だよ」みたいな使い方が糞ほど嫌いでして。誰だよお前ってなります。

 

自分の中の当たり前とは、前述の通り、避けて通れないもの。と思っています。なので、人は死ぬもの。女の子におちんちんは生えてこないもの。男の子におっぱいは生えてこないもの。犬は喋らないもの。喋るかもだけど。心の声は聞こえないもの。そんなことが当たり前のことと思っています。

 

そして、そんな当たり前のことがかなしい。男の子になりたいけど、成長すればするほど男の子になれない(おっぱいが出てきたり、生理が始まったり)、そんな避けられないことに対してよしのちゃんはかなしいと心の中でつぶやきます。

 

この場面を初めて読んだ時はとても感動しました。

 

なぜ感動したかはうまく説明できませんが。また書けた時に書きます。

 

おっぱい。

 

ps.「人間いつか死ぬってそんなことも知らないの?当たり前だよ」という使われ方したら何も言えん