オレンジ定食

ネチネチ星人のフルコース。ゆとりだって考える。

【それでも、生きてゆく】を味見する。part5

人生って会話することだなあってこのドラマを観てると思います。

どうも、皆さん、ぽくぽんです。

 

梅雨入りしたのかよく分からないですが、確実に夏に近づいてますよね。

 

【夏】はどちらかというと、外に出て太陽浴びたりとかする方が多いですが、家にいるのも同じくらい多いです。

 

そこは、半々って言えよ。って話ですよね。

 

そこで、毎年【夏】に観たいなあと思うドラマは、

 

・【太陽と海の教室

・【すいか】

・【それでも、生きてゆく

 ・【ウォーターボーイズ

などなどです。

 

今回は、【それでも、生きてゆく】の5話の好きなシーンをひたすら語らせて下さい。

【あらすじ】(wikpedia抜粋)

 ドラマの時代設定は2011年なので、そこから15年前の1996年の夏のある日に、主人公の深見洋貴(瑛太)の妹の深見亜季が洋貴の友人の三崎文哉(風間俊介)によって殺害されます。

 この出来事があってから、お互いの家族がまるで冷たい魔法にかかったように(という表現はあまりよくないかもしれません。うまい言葉が見つかりませんでした。)時間が止まります。

 15年後の2011年、被害者家族である深見家は家庭崩壊し家族は洋貴と洋貴の父深見達彦(柄本明)が2人で暮らし、洋貴の弟である耕平(田中圭)と洋貴と耕平の母親の響子(大竹しのぶ)が耕平の家族と暮らします。

 加害者家族である三崎家は、15年前の事件によって、誰かも分からない密告者からの嫌がらせを受けていたので、転々と引っ越しをせざるをえなく、少年Aの家族とばれぬように、名前も遠山と変えて暮らしていた。

 そして、その年の夏。洋貴の前に一人の女性が現れる。その女性こそ、少年Aの妹、遠山双葉(満島ひかり)だった。双葉のことを知らなかった洋貴は初め、「自殺志願者」と感じ、自分の境遇・殺害された妹のことを話そうとするのだが…。(だがなんなんだ)

 

っていつもはウィキペディアに頼ってないので鬼はやいですね。

 

ですが、このドラマは何よりも大切に書き綴りたいです。

 

【テーマ】

このドラマの、(個人的)テーマは、加害者家族と被害者家族のというか、誰もが経験するであろう【誰のせいにも出来ない思い】だったり【やり場のない思い】【行先のない思い】を抱えながらも希望を見出しながら生きてゆくことがテーマ、で合ってるかなあ?

テーマって普通一言ですよね、一言でこのドラマ表すなら、

それでも、生きてゆくですね(まるパクリ)

【このドラマを観て思ったこと】

もともとリアルタイムで観ていた【最高の離婚】(このドラマを書いた脚本家のもう1つのドラマ)がとても好きだったんですが、このドラマは少し敬遠していたのと同時に当時高校2年生の時のぽくぽんは、ドラマを観る気力がなかったのです。

で、今更観たら、『観るの遅かったあ』と思った後悔半分、『今観れて良かった』と思った嬉しさ半分です。

僕は、被害者の家族になったこともなく加害者の家族にもなったことないので、ないけど、瑛太満島ひかりが演じる洋貴と双葉からは、人間として、というか、人としての生き辛さが感じられるし、そこに自分も凄く共感しました。

 

安易に僕は被害者家族にも加害者家族にも幸せになってほしいと言える立場ではないですが、

 

ドラマを見ていると、被害者家族も加害者家族も幸せになって欲しいと願わずにはいられません。

 

【好きなシーンについて】

第4話のラストでは、遠山双葉(満島ひかり)が双葉の母である遠山隆美(風吹ジュン)と双葉の父、三崎駿輔(時任三郎)の実の子供ではなかっことが明かされます。

 

15年前の犯人である兄、三崎文哉と双葉は実の兄弟だったんですね。なので、遠山隆美と三崎駿輔の子ではなかったんです。

 

そんな波乱からの第5話。

 

第5話はしょっぱなから切ないです。

 

今まで育てて貰った父と母の子ではなかった、そんな、絶望とも言えない感情を抱きながらも、それでも誰かとつながりたいと思ったからこそ、双葉(満島ひかり)は自然と洋貴(瑛太)の家の釣り屋へと向かいます。

 

この、加害者被害者関係なく、一人の繋がりたい存在として会いに行く感じが、

 

やっぱ、切ないながらも凄くいいなあと感じてしまいます。

 

双葉が釣り屋に着いた時には、既に藤村五月と洋貴は2人で喋っていました。

 

そこに双葉も加わってそうめんを3人で食べて、なんとなく気まずい雰囲気に。

 

この、洋貴と双葉の2人だけの共犯めいた【会話の間】と【会話】がたまらなく好きです。

 

そして、藤村五月と双葉が釣り屋の空き部屋で寝ることになるんですが、2人が脱いだ靴を洋貴が眺めるシーンがあります。

 

綺麗に揃えている五月の靴と、スニーカーを子供のように揃えず脱ぎ捨ててある双葉の靴。

その対照的な靴を眺めながら瑛太が優しく双葉の靴を揃えます。

 

このシーン。最高に良い。

 

いやー、満島ひかりといい、瑛太といい、最高に演技うまいですね。ドラマに集中出来るってこのことですよね。きっと。

 

そして、だいぶ飛ばして、5話の中盤のシーンにいきます。

 

僕はこれを語りたくてブログを始めたと言っても過言ではない。

 

5話の中盤では、双葉がもう一度洋貴が住んでる釣り屋へと足を運びます。

 

釣り屋を覗いてみると、そこには机に座って手を伸ばしながら寝ている洋貴の姿が。

 

ぽくぽん『双葉!!!つなげー!洋貴の手をつなげーーーー!!!』

 

手を伸ばしながら寝ている洋貴の手をよそよそしく触れようとする双葉。

 

少し手を触れたら洋貴は起きてしまい、そこから怒涛の

 

満島ひかり&瑛太劇場炸裂!!!

うっかり、洋貴を起こしてしまった双葉、そんな、双葉と瑛太の会話が初々しくて観ていて優しい気持ちになれる。恋人みたいな痴話喧嘩だなあ。って凄く憧れます。

双葉『すみません。寝ててください、そのまま、そのまま、』

 

洋貴『あ、今、何時っすか?』

 

双葉『10時とか、10時15分とか』

 

洋貴『あっ電話、、』

 

双葉『あ、どうぞ、してください。』

 

洋貴『いや、お風呂入ってる時間かもしれないし。』

 

双葉『そんな、嫌らしい想像しなくても普通に。』

 

洋貴『嫌らしい想像なんかしてないっすよ。』

 

双葉『いや、でも照れてる感じで。』

 

洋貴『いや、今あれだけど、言ってた時はしてないっすよ』

 

双葉『今はしてたんすか?』

 

洋貴『お風呂想像すんのは嫌らしいことなんすか。人間誰でも入るし、、あれすか、遠山さんお風呂はいらないんすか』

 

双葉『え、深見さん私がお風呂はいるとこ』

 

洋貴『してません!』

 

双葉『なんで逃げるんですか』

 

洋貴『晩飯作るんすよ』

このあと、釣り屋の厨房へちょっと怒り気味で(全然怒ってないんですよ痴話喧嘩みたいなものなんで)洋貴は向かうんですが、そのあと厨房で会話を思い出して1人微笑む洋貴(瑛太)が凄く良いです。

あと、言いたいんですけど、満島ひかりの会話の演技含めての表情が良すぎる。

 

そして、ラーメンを2人で食べるシーンがもう、圧巻です。もうこれは、観るしかない。以下、ラーメンを食べながら心を少しずつ少しずつ通わせる2人をどうぞ観て下さい。

双葉『いつもこういうのすか?』

 

洋貴『まあ。。』

 

双葉『こういう時間で良ければお店のとか持ってきますよ。』

 

洋貴『お店って?』

 

双葉『バイトしてるんです居酒屋で。』

 

洋貴『バイト?時給いくらっすか?』

 

双葉『900円です。』

 

洋貴『結構いい方じゃないすか。』

 

双葉『ラッキーだったんです。』

 

洋貴『ん、なんか買うんすか?』

 

双葉『ああ、なんか買おうかな。。』

 

洋貴『服買ったほうがいいんじゃないすか。』

 

双葉『え、わたし、わたし、なんか変な服着てますか、わたし、へんですか?』

 

洋貴『ていうか、今日東京行ったんすけど、結構皆おしゃれ、でしたよ。こういう感じの人達あんまいなかったですよ。』

 

双葉『わたしはこういうので充分です。』

 

洋貴『僕もこういうので充分すけど。』

 2人がラーメンを食べながら話す話の内容は、ありきたりです。どこにでもあるような会話です。普段友達や恋人と話す、なんでもない会話なんです。でも、それがこの2人がこんな会話をしてるだけで、どれだけ幸せか、どれだけ切ないかが、否応なく感じれます。

 良いなと思った所は、洋貴が双葉に対して、『服とか買ったらどうです?』と伝える所です。まあ、普通男子なら気遣ってそんな言葉は言わないだろうけど(女の子が身に着けてるのは常に褒めるべき)、この言葉を洋貴が双葉に伝えたのはとても個人的に嬉しくなりました。

それは、双葉は『自分はおしゃれをしてはいけない』とか『加害者の家族だから化粧をしてはいけない』とかずっと思ってたんですね。幸せになりたいと思う数だけ、そんな感情も思います。

でも、そんなの関係なく、というか、そんなの考えずに、『幸せになってほしい』と考えて洋貴は『服とか買ったらどうです?』と伝えたんだと思います。

だからこそ、この発言には感動しました。

 

そして、この後の会話はもう、永久保存版です。

洋貴『ああ、じゃあ、ちょっとだけ、自分変えられるとしたら、どこ変えますか?』

 

双葉『え、どこかな、え、どうしよ、ちょっと会話弾んじゃう感じですね!』

この『会話弾んじゃう感じですね!』ってところの双葉が超可愛い。それに対する洋貴の表情と突っ込みもやさしさで溢れてる。

洋貴『なに興奮してんすか。』

 

双葉『じゃあ、深見さんからどうぞ。』

 

洋貴『ぼくですか、ぼくは、小さいことでいいんですよね?』

 

双葉『決まりましたか?』

 

洋貴『「カラオケ行かない?」とか人に言ってみたいです。』

 

双葉『ちょっと、なんか、ちいさすぎません?それは。』

 

洋貴『小さくないですよ。』

この洋貴の気持ち、なんとなくわかります。そして、分かりたいです。そして、双葉の【自分を変えるとしたらどこを変えたい】の答えは、、、、

双葉『わたしのはだいぶ大きいですよ、ちょっとびっくりしますよ。』

 

洋貴『どうぞ。』

 

双葉『スプーン曲げられるようになりたいです。』

このちょうど『曲げられるようになりたいです。』の後に虫が鳴くんですけど、それがちょうどグットタイミングな感じで鳴くんですよ。

ナイス虫。

双葉『凄くないですか?』

 

洋貴『大きい小さいの問題じゃないすよ。』

 

双葉『でもちょっとびっくりしましたよね。』

 

洋貴『無理っすよ。』

 

双葉『いやいや、なんでラーメン食べてるんすか。』

 

洋貴『のびちゃいますよ。』

 

双葉『人が夢の話とかしてる時に、ラーメンのびるのびないとか言ってる人は、モテないですよ。』

 

洋貴『べつにモテたいとか思わないんで。』

 

双葉『へえ』

この後の洋貴が双葉に対して掛ける言葉が、、たまらなく良い。

洋貴『そのうち、うまくいきますよ。さすがにスプーンは無理だと思いますけど。辛いこと、いろいろあると思うけど。そのうち、うまくいきますよ。』

 

双葉『あれ、母の話とかの、聞いてました?』

 

双葉『ああ、なんか今日は優しいなって思ってたら、そうか、あっ、なんか、ラーメン、久しぶりに食べるから。』

 

洋貴『いつもこれぐらいっすよ。』

 

双葉『いつもこれぐらいだったらいいなあ。』

 

洋貴『じゃあ、いつも、これぐらいの感じにしますよ。』

 

双葉『あの、もういっかいいいですか?ラーメン食べながらでいいんで。いまの。もう一回お願いします。』

双葉の『いつもこれぐらいがいいなあ』に対する『じゃあいつもこのぐらいの感じにしますよ』って洋貴が答える所が好きなんですとても。

今まで、そこまで優しくされたことは双葉はなかったんですね。それを、洋貴の言葉から掛けてもらえる。それが、とてつもなく双葉は嬉しかったんですね。

 

そして、この後、洋貴は双葉の手をつなごうとして、しようとした瞬間に手を繋ぐのをやめます。そして、自分の気持ちをゆっくり、伝えます。

洋貴『うまくいきますよ、がんばってるから。』

 

双葉『恐縮っす。』

 

洋貴『いえ。』

 この洋貴の『うまくいきますよ、がんばってるから。』って所、何回観ても、心温まる。

 

この2人の会話がたまらなく愛おしいです。好きです。

 

【最後に】

 【最高の離婚】もそうでしたが、このドラマと【最高の離婚】の会話劇は、ドライブのBGMとして流せるレベルだと思ってます。

 好きになりかけてる友人2人の会話を盗み聞きしてるみたいな。(これは良くないか)

 会話という、【言葉のキャッチボール】だけでなく、途中の【間】が凄く良いなと思いました。

 もし、皆さんっも暇あれば観てみて下さい。重いテーマであるからこそ、ちょくちょく挟まれるユーモアある会話が一段と愛おしさが増します。

 

そして、なんといっても、音楽が良い。

 

以上です。では、また。